感情迷子-何者にもなれない私の日常

THE BACK HORNへの愛と雑多な日記

20周年と「その先へ」向かうために

まーた前回記事から日にちが経ってしまいました。前回はTHE BACK HORNのファンクラブイベント・銀河遊牧会について書いたのですが、今回は、そのイベント前に先行配信されていた「心臓が止まるまでは」を聴いた時の気持ち、アルバム・カルペディエム、そして、何より語らなければいけない…THE BACK HORNのライブツアー、4公演中止について。

 

 

武道館ライブ後、実は不安だった私

 

実は結成20周年の武道館ライブが終わった後、私は少し不安を感じていた。

と言うのも、「区切りが良い」「やりきった」という事で、活動休止したり、解散するバンドやアーティストを少ないながらも見てきたからだ。バックホーンに限ってそんなことはないだろう、と思っていたが、物事に絶対はない。

特に、将司が辞めたかった時期がある・光舟もパニック障害を抱えて辛かった時期があると雑誌で読んでからは、20周年という大きなアニバーサリーイヤーを終えて、メンバーの心がそちら向きに動いてしまったら…と勝手に心配していた。

 

その不安を打ち消した「心臓が止まるまでは」

 

 

そんな不安を抱えながら、イベントライブをこなすバックホーンのメンバーのTwitterを眺める日々が続いた。正直、近年でいうと、光舟のパニック障害に代表(?)されるように、彼らは、人間の脆さや儚さを歌い、奏でている割に、自分達の弱さをステージ上では曝け出さない。ライブに来ている人間に、「また明日からも生きていこうな」と力強くも優しく後押ししてくれるライブを必ず魅せてくれる人達だ。

だからこそ、そのライブの裏で、本当はどんな気持ちでいるんだろう?と不安だった。

 

でも、その不安は単純かも知れないが、武道館ライブ後に初めてとなる新曲・6月末に先行配信された「心臓が止まるまでは」を聴くことにより、打ち消され、「あぁ、きっとこの先も彼らは大丈夫だ」と思うことが出来た。

心臓が止まるまでは

心臓が止まるまでは

この曲をMVを見ながら聴いた時、今までのバックホーンらしさも随所に散りばめつつ、新しさも感じ、攻めの姿勢を感じて、嬉しくなった。

大丈夫だ、彼らはこれからもどんどん新しい音楽を届けてくれるに違いない。

そして、10月発売の新アルバムへの期待値が爆上がりする事となる。

 

 

更に追加先行配信・太陽の花

さらに9月に先行配信された太陽の花。これは曲は言わずもがな、MVが心臓~よりもどストライク。大量の花びらに、水飛沫。構成はシンプルながらも鮮やかな色彩に魅入ってしまった。是非、沢山の人に見て欲しい。

そして、さらに新アルバム・カルペディエムに対する期待値爆上がり。

その後も、アルバム発売前にいくつかの音源がラジオなどで公開され、発売前から好きなアルバムになっていた。(早い)

 

新アルバム・カルペディエム発売

 



そして、ついに4年ぶりとなるオリジナルアルバム。*1

20周年後の新作である。先行配信の曲たちで期待値が爆上がりしていただけに、肩透かしをくらったらどうしよう…などという失礼な気持ちも抱きながら、聴いた。

 

・・・・・・・。

 

名盤すぎません????????

 

どの曲も好きだ。バラエティに富んでいて、それでいて、バクホンらしさもあり、発表されていたツアーがますます楽しみになった。

ちなみに、私は京都磔磔と梅田TRADに行く予定でした。

 

そう、予定。

 

 

突然のライブ中止

 

ツアーが始まってから、私はTwitterにてライブ後の感想を読むことを楽しみにしていた。ネタバレOKな人間なので、セトリも見ながらMCレポも読んで、少しでもライブの空気感を味わう事が、日々の小さな楽しみだった。レポを読みながら、磔磔ではどんなセトリかな、とか想像する事も楽しかった。

それが、雲行きが怪しくなったのが、11/27熊谷でのライブレポだった。過去のライブでも、将司の喉の調子が悪そう、というレポはたまに目にしていたが、今回のライブの感想は、今までとは様相が違っていた。声が全然出ていなかった、珍しく弱音を吐いていた、泣いているようにも見えた等、明らかに深刻な様子が見てとれた。

 

そして、翌日。

 

11/30の札幌でのライブが中止とのお知らせが届いた。

病院にて、「急性声帯炎・急性声帯結節」との診断を受けたという事だった。

私の記憶の中で、バクホンがメンバーの事情によりライブを中止せざるを得なかったのは、栄純のインフルエンザ・マツの指の怪我・そして今回の将司の病気だ。

結成20周年、活動休止することもなく、毎年、ツアーやフェスに出演し続けてきた彼ら。

身体に対するメンテナンス、気遣い、調整は、プロ中のプロだ。今までも、体調不良の日も沢山あっただろう。それでも、プロとしてステージに立ち続けた。

そんな彼らのライブが中止になるのは相当深刻な状態なのだろう。

ライブが中止になった事より、中止にせざるを得なかった彼らの気持ちを考えて泣いたけど、お知らせを聞いて、真っ先に思ったのは、「ファンの事は置いといて、しっかりきっちり治るまで休んでくれ!!」という事だった。

 

20年、走り続けたんだ。たまには休んでも良いんじゃないか?

喉は代えが効かない。また、音楽をするためだけの喉でもない。

山田将司という一人の人間の人生にとっても大事な身体だ。

 

札幌ライブの中止に続いて、翌日には京都・金沢・松本の3公演も中止となった。

 

「・・・当たり前だろ!!」ですよね。むしろ、札幌ライブ中止のお知らせと共に教えてくれても・・・。

 

カルペディエムが好きだから、早くライブに行きたかったのも事実で、12/4のライブを生きる糧にもしてきた。そのライブでエネルギーも貰って、年末年始の繁忙期の仕事を乗り越えるつもりでいた。

 

でも、将司には、バックホーンには、本人達が望んでくれるなら、一日でも長くバンドを続けて欲しい。

 

だから今は、無理をしないでゆっくり休んで欲しい。

 

4公演と言わず、本人達が不安なく全力でライブが出来るようになるまで。

 

 

またいつか、バックホーンが元気な形で会えるまで、私も私なりにがんばるよ。

 

*1:前作のオリジナル以降もミニアルバムやベスト盤の発売はあったので、ファン的にはそんなに間が空いていたんだーくらいの気持ち。