感情迷子-何者にもなれない私の日常

THE BACK HORNへの愛と雑多な日記

全身全霊生きたがって叫ぼうぜ

先日、 THE BACK HORNカルペディエムツアー が4ヶ所延期になった事を書いた。


札幌の中止(延期)が発表された後、京都・金沢・松本の中止(延期)が追加で発表された時に、鳥取の米子公演から再開予定というお知らせも一緒だった。でも、個人的には、「その症状は2週間やそこらで治るものなの?一時的に歌えても、米子以降のライブ日程をそのままこなすのであれば、すぐにまたぶり返すのではないか???」と、物凄く物凄く不安だったし、心配だった。


行く予定だった京都磔磔の振替公演のお知らせが来た時も、(振替公演してくれるのは嬉しいけど、大丈夫なの?過密日程になってるけど大丈夫なの?)という心配が強かった。

THE BACK HORNからしたら、何ヶ所もあるツアーでも、ファンからしたら、一ヶ所しか参加出来ない人もいるかも知れない。その一ヶ所が、札幌だったかも知れない。京都・金沢・松本だったかも知れない。ライブハウスやイベント運営会社との契約云々もあっただろうけどそういう気持ちが、バックホーン側にあったからこその振替公演だと思うけど、なんせ思うことは日程が過密すぎる。昔よりかは少し少なくなっているけど、貴方達は40代だ。

いくら普段から鍛えている・鍛え抜かれている人達とは言え、生身の人間ですよね?????

20年間、歌い続けてきたんだ。演奏してきたんだ。私がファンになる前は知らないけど、ファンになってからのライブでは、滅多に中止になる事がなかったくらい、活動し続けてきたんだ。
もうちょっと休んでも良いんじゃない???

もう長い間、私の中で当たり前に存在していたTHE BACK HORN
バックホーンの音楽に救われて、ライブに行くようになって、MCとかで見せる彼らの人間性にも惹かれて大好きになって。
彼らが新譜を出したらツアーがあって、フェスのシーズンになったら、絶対どこかに出演していて。新譜が無くてもマニヘブがあったりして。
そんな日々がずっと続いて欲しいと思っていたから、今回のツアーで無茶をして、万が一ぶり返して、山田将司の歌声が、THE BACK HORNの音楽が私の日常から無くなってしまう事は考えたくなかった。
物事に当たり前は無いと思ってはいても、それが少し現実味を帯びて足音を立ててやってきているような恐怖を感じて、不安な日々を過ごしていた。
更新されない、本人とメンバーのTwitter。たまに流れるのは公式の、中止をアナウンスするツイートのRT。
(関係各所との調整などで忙しかっただけかも知れないけど、今回の公演中止に関して、栄純や光舟が自身の言葉でツイートしないのは、2人がファンに謝ってしまうと、将司が余計に責任を感じてしまうからかなぁとか勝手に思っていて、そういうところも好き…となっていました。)





ライブ再開は12月12日の米子。


ライブ再開の時、彼らはどんな言葉を放つのだろう。
そのライブはどんなものになるのだろう。
そもそも、無事にライブは終わるのだろうか???


どう足掻いたって、考えたって、私が将司の喉を治す事は出来ないし、もっと休んで欲しいと願っても、そんな権力は無い。







色々考えて、考えて、考えた結果。









12月12日、私は鳥取県米子市にいた。(爆)



…元々ね、その日が仕事休みだったんですよね。で、翌日(13日)は仕事だったけど、昼からだったので「…行けるんじゃね??(無理したら)」と思って。


関西在住なんですけど、めっっっっっちゃ田舎に住んでいるので、普段ライブがある日は出来るだけ2連休にしてもらって、ライブ当日は現地に宿泊して、翌日は少しウロウロしてから帰るっていうのがお決まりになっていた私にとって、米子でライブ見てから、翌日早朝に起きて帰って昼から仕事は、なかなかのハードスケジュールだ。そもそも不眠症睡眠薬を飲んでいるのに、早朝に起きれるのか問題。もし、電車に乗り遅れたら、確実に遅刻する。(電車は1時間に1本あるかないか。1時間後に電車が来ても地元までの接続が悪く、到着が凄く遅くなる)
もし遅刻したり、体調悪くなって欠勤とかなると、非常にまずい。


めちゃくちゃ迷った。


迷って迷って、電車に乗り遅れたらマズイのならば、車で行ってしまえば良いのでは??という選択肢が出てくるくらい迷った(運転には自信がない)。



米子に行かなければ、次の梅田(2月)まで、我慢しなければならない事と、レポで見るのではなく、行ける可能性があるならば、自分の眼で復活ライブを観たいという気持ちが強く、気づけばチケットを買っていた。










行ってみた結果。











行って本当に良かった(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)





多少のセトリバレもあるので、嫌な方は見ないで下さい。
あと、MCはこんな感じというニュアンスなので、違う部分もあると思います。







米子。

初めて降り立つ土地で、初めて行くライブハウス。


いつもだったら、もっとワクワクしていたと思う。

今回は始まるまで、ワクワクというよりはドキドキ、緊張していた。


米子AZTiC laughsはキャパ200〜300人くらいの、そんなに大きくないライブハウスだ。
数日前にチケットを買ったばかりなので、整理番号は良くない。翌日も仕事なので、中途半端に前方に行って揉みくちゃになるより、後ろの方で見よう。
しっかり、じっくりと、THE BACK HORNのライブを目に焼き付けたい。
そんな想いで開演を待っていた。






19時。



より、ほんのちょっと遅くメンバー登場。




将司ーーーーーーー!!!。・(ノД`)・。


姿を見て、まず一安心。

ライブはいつものように、普通に始まった。

一曲目はアルバム・カルペディエムのリード曲、心臓が止まるまでは

配信された時からすぐに好きになった曲なので、イントロが始まった瞬間にテンションが上がりつつも、将司の歌声が気になる。

「ハローハロー 生きるための言葉を刻もう
僕の身体を切ってみたら ぬるい温度が滲み出した
その絶望の境目に…」


良い感じだ。THE BACK HORNが、山田将司がそこにいるんだなぁ(しみじみ)


将司が、バックホーンの4人が、ステージにいるんだな…。
しみじみしながら、サビの「心臓ーがーとーーまーるまーではー」待ちをしていた。

が、あそこって少し地味にキーが高くなるんですよね。それもあるからか、それとも、ライブの初っ端だったからか、大好きな「心臓が止まるまでは」のサビは、私には、声が出づらそうに聞こえた。出づらそう、というよりは、出ていない、ようにも聞こえた。
もう心の中で「大丈夫じゃないじゃん、声出てないじゃん。最後まで大丈夫なの…??」って思って、泣きそうだった。でも、全力で歌おうとしている将司がそこにはいたし、最後までやり切るぞという気迫も感じた。
そして、Twitterで「早くライブがしたい」と書いていた将司の事を思い出したら、そこで泣いてしまったり、暗い顔で見つめる事は、なんか違うとも思った。
心配だけど、彼らがやると決めたからには、見守ろう。そして、楽しもう。

という気持ちもあり、笑顔になったり心配したりと色々な感情がごちゃまぜになりながら、聴いていた。

数曲終わって、MC。このMC前にも、「米子AZTiC laughs、今日は熱い夜に〜」的なマツの一言はあったけど、きちんとしたMCは数曲終わってから。

一番最初に、将司の喉についての話が来るのかなと思っていたら、マツはいつものライブのように、「今日は米子AZTiC laughs、お集まりいただいてありがとうございます。アルバム、カルペディエム〜」みたいな挨拶が始まり、テンション的に、「あれ?将司についての話はまさかの無しでいくのかな?」くらいのトーンで始まり、多分他のお客さんも少し動揺していたように思う。
すると、何の脈絡もなく(?)、「じゃ、ちょっと、山田さんから…ね。お話を。」と将司にMCが渡る。
あれかな、公演中止に慣れてなさすぎて、ちょっとMCの手はずが整っていなかったのだろうか…?

将司からは「えー…、前のライブの後、なんか…こう、今までにない、20年叫び続けたからか、なんなのか、自分でも訳わかんない事になっちゃって…。ちょっとこれは、ライブをするわけにはいかないな、と。お休みさせていただきました。」みたいな言葉があり。
なんか、声が出なくなった時の事を思い出していたのか、ちょっと説明していると辛くなるのか、たどたどしく始まった将司のMCだったけど、例えば、「前回のライブの後、喉に違和感を感じて、病院に行った所、急性声帯炎と診断され、休む事を余儀なくされました。」とか淡々と話す事も出来たと思うのだけれど、そうせずに、言葉を選びながらも、将司自身の言葉で、状態を説明するところに、彼の不器用だけど誠実な部分を感じたし、もしかしたら、喉の病気だけではなく、そこからくる精神的な何かもあったのかな…って思ったりした。

ただ、そこでしんみりさせずに、「で、4ヶ所…飛ばしちゃった後だから、山田将司、大丈夫なのか⁉︎どうなんだ⁉︎みたいな視線、結構感じてるからね(笑)。でも、そうやってかしこまられると、こっちもなんか緊張しちゃうし。そしたら、なんか、かしこまりあい?みたいになって、変な感じになるから!笑 まぁね、数曲だけど聞いてもらって、ここまで、まだここまでかも知れないけど、歌えるようになってるから、気にしないで!もう、ここから先はいつも通りで、盛り上がってもらって大丈夫だから!イェーイみたいな感じでね!」(ニュアンスです)という言葉もあり、そこからは心配している気配を感じ取られないように前半以上に暴れて踊って盛り上がりました。


米子公演は、当日券も多分残っていたみたいだし、結構フロアに余裕があって、変な空きスペースもあったんですよね。
前に行こうと思えば、大分近くまで進めたと思う。
モッシュでもしそうなゴツいお兄さんが普通に列から離れてお手洗いに行った後、また元の場所に戻ったのを見た時は、ENDRECHERIのZeppOsakaBaysideかよ…と思うくらい
集まった観客の性質なのか、なんか、後から入ったのに空いているところに詰めていくと変な空気になりそうな雰囲気を勝手に感じたので、そのまま後方で暴れてた。
多分、横にいた女子達、引いてた。
けど、将司に、バックホーンの皆に、大丈夫だよ〜〜!めちゃくちゃ楽しんでるよ〜〜って、少しでも伝われば良いなぁって、ファンに気を遣わせてしまったなとか、あまり盛り上がらなかったなって思われたくないなって思って、私の出せる全身全霊で、楽しみました。
多分将司と目が合ったと思う。 いや、たまたま視線の先にいただけだとはわかっているんだ、でも目が合ったと夢を見させてくれ。






最近のTHE BACK HORNの音楽は、「ちょっと最近嫌な事が続いてるな…疲れたな…」っていう時に、無理せずに少し休んだら、またゆっくり歩いていこう的な、そっと背中を押してくれる歌詞が多いと思うのだけど、特に、シンフォニアの「帰る場所ならここにあるから」は、いつもはバックホーンからファンに向けて、帰る場所ならここ(ライブハウス)にあるからというニュアンスで歌われているイメージだけど、今回それ歌われたらもう…ね。将司の帰る場所ならここにあるからだよね…って思ってたら、シンフォニア歌われたから、もう…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)ここにあるよーーーって心ん中で叫んでた。。




カルペディエムの果てなき冒険者の後、将司が水分補給も兼ねて(?)後ろ向いたら、栄純が優しい声で「どした??しゃっくり?」って聞いてて。そしたら将司が「ちょっと自分で歌っててウルっときちゃった。今回のアルバムは、メンバー全員がそれぞれ歌詞を書いてきたんだけど、どの曲も、今の自分と等身大のままで歌えるというか、イキルサイノウとかヘッドフォンチルドレンとか昔のアルバムがどう(良い悪い)とかじゃなくて、今この年齢になったからこそ、自分の中にスッと入ってきて歌えるし、響く」みたいな事を言っていて、私も「わかる〜〜」ってなってた。


カルペディエムは、凄く大好きなアルバムだけど、多分、私にとってもこの年齢で聴くからこそ沁みる、そんなアルバムだと思う。
これを聞いていたのが、バックホーンにハマった学生の頃だったら、カルペディエムに収録されている曲でさえも、綺麗事と捉えていたかも知れないけど、ある程度、辛い時期を乗り越えて、なんとか日々を越えている今だからこそ響くのかな、とか。
とは言っても、今でも生きるのを諦めたくなるくらい堕ちる時もあるし、未来に希望はあまり持っていないタイプなので、ほんの少し、THE BACK HORNが、カルペディエムの曲達が眩しく感じる時もある。
歩む歩幅は人それぞれだから、自分とバックホーンがピッタリいつも同じスピードで歩んでいるわけではないから、仕方ないよねとは思っているけど。





話が逸れてきたので、ライブの話に戻ります。



冒頭の心臓〜では、声出てないじゃん(´;ω;`)って思ったけど、少しずつ普段どおりの歌声になっていった気がする。
たまに、キーの高いところとか、出にくそうなところを、喉を使って無理やり出しているように見えて、「喉ーーーー、大事にしてーーー!」とか思っちゃったけど…。
でも、久しぶりにライブが出来て、皆楽しかったんだろうな。

笑顔が可愛すぎた。
銀河遊牧会で感じた、「何、この可愛いおっさん達…」の再来である。



歌ってる時は、さすがにいつもの眼光鋭い将司だけど、MCの時の笑顔が可愛さ増し増しだった。栄純も天使。悪人の時の光舟は、目瞑って、口ずさみながら、ベース弾いててエモさの極み。(武道館DVDと同じような感じで弾いてた)
マツ…ごめん、マツだけは私がフロア後方にいたせいで、ライブ中はスティックしか見えなかった…。でも、はけていく時の笑顔は爽やかお兄さんだった。マツって、リーダーだし、ドラムで前3人を後ろから見守る位置にいるからか、3人のお兄さんまたはお母さん的存在に見えるのは私だけかな?(なぜかお父さんには見えない)



MCでは、栄純が2週間ぶりくらいにメンバーに会ったから、訛りが初期設定になって、20年前とは言わないけど、10年くらい前に戻ったって話があった笑
久々に会ったら、めちゃくちゃ訛ってたらしい。人見知りも発動したのか、米子に来て、将司と喋ったのも、
栄純「やっぱトイレは寒いね⤴︎(文字では伝えられない東北訛り)」
将司「んだな」
くらいだったとか。

あとは、昨年の米子ライブでも鯖寿司が出て、今日も鯖寿司だったけど、食ったらゲップが臭い→将司は黒にんにくも持参して食べたから更に臭いよって話とか、そこから、
栄純「鯖の良さがわかってきた」
将司「でも味噌煮でしょ?俺は焼き鯖に大根おろしお酢で食べる」
とか、謎の鯖の食べ方でのマウント合戦が始まったりして、その様子は「小中学生男子かよ( ◠‿◠ )」って感じで、相変わらず微笑ましく見つめてた笑。


観客側が、気にしないでと言われても、やっぱり気にしながら観てた所がなかなか拭えなかったのか、ちょっと、いつもよりテンションというか声のトーンを上げて、明るい雰囲気にしようとしているような気がしないでもなかったけど。



後半は、定番曲では、いつもより長めに観客側にマイク向けて歌わせたりして、少し喉の負担を軽くしようと工夫していたと思うし、こちらも、私はちょっとあやふやなところも恥ずかしながらあったんだけど、将司の為なら歌ったるぞーー!!という気合いで、大声出しまくった。
他の人も多分同じ気持ちだったんだろうし、小さいライブハウスだからか、歌声は結構一体感あって、みんな温かいなぁって感じた。
それだけファンが熱いのも温かいのも、これまでのTHE BACK HORNの実績と信頼の積み重ねなんだよって伝えたいな。



心配過ぎて、突然、無茶なスケジュールで行った米子ライブだったけど、本当に行って良かったなって心から思えるライブだった。
人それぞれ、予定や都合があって、どうしても行けないとかあると思うけど、行ける時は行っておくべきだなって改めて感じた、そんな日になりました。
まぁまた翌日の広島ライブからは、自分は行けないので、すぐに「将司の喉が心配おばけ」に逆戻りしたんですけど(´ω`)
でも、米子に行ってからは、まだ心配の度合いは減ったかな。


まだまだ続くツアー、是非とも最後まで完走しますように。






って思ってたら、アラバキフェス出演発表されて、いや、さすがにツアー終わったら少しライブはセーブしません?????って思ったよね( ˘ω˘ )
まぁ発表がまだだっただけで、出演自体は前から決まってたのかも知れないけど、結局そのまま、そんなにオフもないまま、夏フェス出るんでしょう??って思ってる。
それもバックホーンらしいっちゃ、らしいけど、身体は大切にして欲しいですね。。


THE BACK HORNにとって、あー、今、全身全霊で生きたがってんな〜って感じられる場所が、ステージであり、ライブなんだろうなとも思うから、その場所を奪う事は、彼らの生きる意味を奪う事なのかも知れないな、とも思うし、またこれから何回もライブを重ねていく彼らを見て、安心していくしかないんだろうな。


THE BACK HORNへの大好きが爆発した、そんな夜でした。