THE BACK HORNとの出会い①
お前とバクホンの出会いなんて興味ねぇよ!という声が聞こえてきそうだが、私の記録として記します。
私が完全にバクホンにハマるまで、3段階の出会いがある。
まず最初に彼らを認識したのは、学生当時、毎日のようにスペシャの音楽番組を流していた時。(特に何が目的ではなく、色々な音楽が流れるのを聴くのが好きだった)
いつものように、スペシャを流していると、ふと惹き込まれるイントロが聴こえてきた。 テレビ画面に目をやると、右上には「サニー/THE BACK HORN」の文字。 メロディーラインもかっこいいし、そのまま画面を見ながら聴いていると、突然サビで絶叫し始めた。 当時の私は、J-POPや流行りのバンドは聴いていたが、オルタナティヴRock、パンクRockなどとカテゴライズされることが多い、シャウト混じりの音楽には耳慣れしていなかったため、「お、おぅ…Σ(OωO )なんだ?急に叫び出した…」って感じになり、バンド名とサニーという曲名だけ覚えて終わる。
2回目の彼らとの出会いは、オダギリジョー・浅野忠信目当てで借りた映画「アカルイミライ」のエンディングだった。 正直、映画自体はあまりよくわからないまま、ラストシーンのクラゲが綺麗だなぁ〜と思っていたところに流れてきた音楽、それが、THE BACK HORNの「未来」だった。 エンディング曲、良い感じだなぁとクレジットを見たら、「THE BACK HORN」と書かれており、数年前に見たサニーをすぐに思い出した。 あんなに激しく叫んでいた兄ちゃん達、こんなバラードも歌うんだ、と少し印象が変わった。 しかし、当時の私は、他にハマっている歌手がおり、残念な事にそのまま素通りしてしまった。
そして、サニーで出会い、未来で再開し、尚もハマらなかった私に訪れた転機はその数年後。
幼い頃から、なんだか生き苦しさを感じていたのだが、それを拗らせた時期があって。 ある時、急に眠れなくなった。眠れないから、思考もおかしくなるし、自分はダメ人間だと思い、そんなことを思ってしまう事にも嫌気がさして、深夜に泣きながら、壁に頭をぶつけていた事もあった(冷静に考えてヤバい)。 当時の私には精神科に行く事は敷居が高く感じて、抵抗があったのだが、このままでは最悪の道も考えられる…というか考え始めていたから、少しの理性でなんとか精神科に行く事を決意した。
そして、初めて精神科に行った日、薬をいくつか処方され、「これから私はどうなるんだろうな…」と思いつつ、病院ついでに目的もなく、近くのタワレコにフラフラと立ち寄った。
そこで、出会ったのが、THE BACK HORNのキズナソングだった。
多分、リリースして間もない頃だったのか、平積みされて目立つ場所にあったので、「あ、バックホーン…」と、サニーや未来の事を思い出し、視聴した。
衝撃だった。
「誰もが皆幸せなら歌なんて生まれないさ」
幸せを感じるのは、不幸な人がいる対比で幸せを感じることが出来る。皆が幸せなら、その幸せは当たり前となってしまう、と思っていた私と、重なって聴こえた。
私は視聴コーナーで長々と聴くタイプではないが、キズナソングは冒頭に心を鷲掴みにされ、最後まで聴いた。そのフレーズ以外にも、沁みる言葉が沢山で、弱っていた自分に寄り添ってくれるような気がした。
その時点で、私はキズナソングを手に取り、また、未来も聴きたいなと思い、アルバムコーナーでイキルサイノウを手に取り、帰宅した。
これが、THE BACK HORNにハマるまでの経緯である。
長くなってしまったので、その後、アルバムも買って、それでなぜハマったのかなどはまた別記事で。